
洋書週刊エコノミストの超要約です^^今週は英国に関する情報です。
将来、高貴で伝統的で嫁や子供から支持されている家族は政治家位になるかも知れません。
1980年代、結婚の数はビクトリア時代と同様まで落ちました。離婚の数は1945年には年間16,000人でしたが現在は117,000人です。2011年に婚姻により生まれた赤ちゃんは47%で1980年代の1/5です。出生率も家族の多さも1960年代でピークを迎えています。スペンサー・トムソン氏は、「二人の両親、男性が稼ぐ家族は基本的に消滅している」と言っています。
ただ、この様な動きは少しづつ緩やかになり、止まっては来ています。片親に育てられた子は2002年に27%であったのが2011年には22%になっております。増えてはいますが、未婚での出生率は緩やかになりました。
1990年代の底辺よりは出生率が上がり、今世紀初め一人の女性が生む平均の数は1.63人でしたが現在1.93人になりました。これは、子供を欲しいと願う移民者の影響でもありますが、英国原住民も子供を欲す傾向が出て来ました。ちなみに初めて母親になる平均年齢は現在28で1970年は24でした。
ただ、これは核家族が戻って来たと言う意味では無く、むしろ家族は散らばって生活をする様になりました。現在家族には3つのタイプがあり、@大卒の教養のある優秀なタイプ、Aネイティブの労働者のタイプ、そしてB移民者のタイプとなります。
一つ目のタイプは結婚に関して伝統的な考えを持っています。出産は結婚をしてから行う事であり、父は家事をしないと考えています。この様な男性と結婚をする女性は子供が出来るまで平均33歳まで待ちます。
二つ目のタイプは、主にブルーカラーの職業をしている家族の事で一つ目とは逆の方向に行っております。2001年、このタイプの家族の53%は結婚しておりましたが現在は44%です。結婚により出産をする事にこだわっておりません。英国のワーキングクラスはミドルクラス(労働者階級・中流階級)と常に違う社会を持っておりました。
三つ目のタイプは移民者による家族ですが、新しい移民者は保守的に生活をしています。75%の子供は結婚後に生まれ、ワーキングクラスの46%よりははるかに大きな数字です。外国で生まれた母親は現在英国で1/4の新生母であり、ロンドンでは半分以上になります。
この新しい世界では典型的・伝統的な家族について語るのは困難であります。ひょっとしたら、昔に戻るよりもこの新しい家族のタイプに適応する事が政府・政治家に必要かも知れません。
どの国もそうですが、国が豊になり資本主義が発達すると女性の活躍の場が増えて結婚や出産が遅れると言う傾向はありますね。
しかし、階級のはっきりしている英国は大きな差が出ておりますね!
日本は身分にそんなに差がありませんので、ここまで違いは無いけれど・・田舎と都内は結婚率が大きく違うと聞いた事はあります